猫のフードの切り替え方|7〜10日の移行スケジュール

公開日: 2026/6/23

「新しいフードに替えたら急に下痢になった」——これはフードを突然切り替えたときに起こりやすいトラブルです。 猫の腸は新しい食べ物に対応するのに時間がかかります。7〜10日かけて少しずつ混ぜていくのが基本です。

なぜ急な切り替えが問題なのか

猫の消化管には食べ物を分解する酵素や腸内細菌が棲みついています。 それらは現在食べているフードの成分に合わせてバランスを保っているため、 突然まったく違う食べ物が入ってくると対応しきれません。 その結果として下痢・軟便・嘔吐といった症状が出ることがあります。

人間に置き換えると、いきなり食文化がまったく異なる国の料理を三食食べ続けるようなイメージです。 体が慣れるまでのつなぎ期間が必要なのは人も猫も同じです。

移行スケジュール表(7日間)

以下が基本の切り替えスケジュールです。

期間旧フード新フード
1〜2日目75%25%
3〜4日目50%50%
5〜6日目25%75%
7日目〜0%100%

一日の合計量を変えずに、旧フードを徐々に新フードに置き換えていきます。 朝と夜の2回食なら、1回分の中で割合を変えると管理しやすいです。

敏感な猫・子猫・高齢猫は10〜14日かけても良い

消化器が弱い猫、過去にフード変更で症状が出た猫、生後1年未満の子猫、7歳以上の高齢猫は、 各ステップを2〜3日ずつ延ばして10〜14日かけてゆっくり移行することをおすすめします。 焦って進めるより、体のサインを優先してください。

下痢・嘔吐が出たときの対処

移行中に下痢や嘔吐が続くときは、次のように対処します。

  1. ひとつ前のステップに戻す — 旧フードの割合を増やして様子を見ます
  2. そのステップで数日間維持する — 消化が安定するまで先を急がない
  3. 症状が改善しなければ、いったん旧フードだけに戻す
  4. それでも続くようであれば動物病院へ — フード以外の原因である可能性があります

嘔吐が1日に何度も繰り返す、血が混じる、元気がないなど、 明らかにおかしいと感じたら段階を踏まずすぐに受診してください。

新しいフードでは給餌量も変わる

ここで見落としがちな点があります。 フードが変わると、100gあたりのカロリー(kcal/100g)も変わるのです。

猫に必要なカロリーは体重やライフステージで決まり、フードを替えても基本的には変わりません。 ところがカロリー密度が変われば、同じカロリーを満たすのに必要なグラム数が変わるのです。

計算例

たとえば旧フードが400kcal/100gで1日60g与えていた3kgの成猫(避妊済み)が、 450kcal/100gの新フードに替えた場合。 猫が必要なカロリーは変わらないので、同じカロリーを新フードで摂るには 60 × (400 ÷ 450) ≒ 約53g/日 になります。 カロリーが高いフードほど、少ない量で同じカロリーをまかなえます。

移行が完了したら、猫ごはん計算機で体重とライフステージを入力して新しい給餌量を計算し直しましょう。 新フードのkcal/100gはフード一覧ページで確認できます。 kcalの読み方自体がよくわからない場合はカロリー表示の読み方も参考にしてください。

食いつきが悪いときのコツ

新しいフードをまったく食べてくれない場合は以下を試してみてください。

それでも数日まったく食べない、急激に体重が減るといった場合は獣医師に相談してください。

注意点

まとめ

キャットフードの切り替えは7〜10日かけて段階的に行うのが基本です。 体が敏感な猫は14日まで延ばしても問題ありません。 移行が完了したら必ずカロリー密度を確認して給餌量を計算し直すのを忘れずに。

計算は猫ごはん計算機、カロリーはフード一覧から確認できます。


計算結果はあくまで目安です。愛猫の体重変化・便の状態を見ながら量を調整し、気になる症状が続く場合は動物病院に相談してください。